headerタグ -ページやセクションのヘッダーを示す|HTML辞典

<header>タグとは?

<header>タグは、HTML文書内でページやセクションのヘッダーを示すためのタグです。
主にタイトルやナビゲーション、ロゴなどを配置するのに適しています。

基本情報

コンテンツモデル

フローコンテンツ(Flow Content)、パルパブルコンテンツ(Palpable Content)。

閉じタグの有無

<header>は開始タグ(header)と閉じタグ(/header)の両方が必要です。

基本的な記述方法

<header>
    <h1>サイトのタイトル</h1>
    <nav>
        <ul>
            <li><a href="/">ホーム</a></li>
            <li><a href="/about">会社概要</a></li>
            <li><a href="/contact">お問い合わせ</a></li>
        </ul>
    </nav>
</header>

使用できる主な属性

<header>タグには特別な属性はありませんが、一般的なHTML要素の属性を使用できます。

属性名説明
classCSSのクラスを適用<header class="site-header">...</header>
id一意の識別子を設定<header id="main-header">...</header>
styleインラインスタイルを適用<header style="background-color: lightgray;">...</header>

CSSを使ったデザイン変更

header {
    background-color: #333;
    color: white;
    padding: 20px;
    text-align: center;
}

適切な使用例

✅ Webサイトのヘッダーとして使用

サイト全体のヘッダー部分をマークアップする際に適しています。

<header>
    <h1>私たちのウェブサイト</h1>
    <nav>
        <ul>
            <li><a href="/">トップ</a></li>
            <li><a href="/services">サービス</a></li>
        </ul>
    </nav>
</header>

✅ 記事ごとのヘッダーに使用

<article>タグ内で記事のタイトルや著者情報を示す場合にも適しています。

<article>
    <header>
        <h2>最新の技術トレンド</h2>
        <p>執筆者: 田中 太郎 | 2025年1月1日</p>
    </header>
    <p>記事の内容がここに入ります。</p>
</article>

適切でない使用例(誤った使い方)

❌ 単なるスタイリング目的で使用するのはNG

<header>はヘッダー部分を示すためのセマンティックなタグであり、単なるデザイン要素として使うのは適切ではありません。

<!-- NG: 単なるボックスとして使用 -->
<header class="box">
    これは単なるボックスです。
</header>

正しい書き方(<div> を使用)

<div class="box">
    これは単なるボックスです。
</div>

headerタグと他のタグの違い

タグ役割特徴適切な用途
<header>ページやセクションのヘッダー意味を持つブロックWebサイトのヘッダー、記事タイトル
<div>汎用的なグループ化意味を持たないレイアウトやスタイル適用
<nav>ナビゲーションの定義リンクのまとまりメニューやパンくずリスト

使用上の注意点

✅ ページ全体のヘッダーとセクションのヘッダーを使い分ける

ページの最上部にあるヘッダーと、各セクション内のヘッダーは異なる用途で使用できます。

✅ 主要な情報を配置する

<header>内には、サイトのタイトルやナビゲーションなど、主要な情報 を配置するのが一般的です。

関連タグ

  • <nav> – ナビゲーションメニュー
  • <h1>〜<h6> – 見出し
  • <footer> – ページやセクションのフッター
  • <section> – コンテンツの区切り

まとめ

<header>タグは、HTML文書内でページやセクションのヘッダー部分を定義するためのタグです。
サイトタイトル、ナビゲーション、記事の見出しなどに適しており、単なるデザイン目的ではなく、意味のあるコンテンツの整理に使用することが推奨されます。