sectionタグ -コンテンツをセクションとして構造化する|HTML辞典
<section>タグとは?
<section>タグは、HTML文書内で関連するコンテンツをまとめ、セクション(区分)として構造化するためのタグです。
見出し(<h1>
~<h6>
)と共に使用され、コンテンツのまとまりを明確にするのが推奨されます。
基本情報
コンテンツモデル
フローコンテンツ(Flow Content)、セクショニングコンテンツ(Sectioning Content)
ブロックレベルの要素として扱われ、特定の意味を持つコンテンツのグループ化に使用されます。
閉じタグの有無
<section>は開始タグ(<section>
)と閉じタグ(</section>
)の両方が必要です。
基本的な記述方法
<section>
を使用すると、コンテンツの意味的なまとまりを作成できます。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>sectionタグの例</title>
</head>
<body>
<section>
<h2>最新ニュース</h2>
<p>ここにニュースの内容を記述します。</p>
</section>
<section>
<h2>人気の記事</h2>
<p>このセクションでは、人気の記事を紹介します。</p>
</section>
</body>
</html>
ポイント:
<section>
は意味を持つコンテンツのまとまりを作るために使用する。- 見出し(
<h2>
など)とセットで使うのが望ましい。 - 単なるレイアウト目的ではなく、論理的な区切りとして活用する。
使用できる主な属性
<section>タグには特別な属性はありませんが、一般的なHTML要素の属性を使用できます。
属性名 | 説明 | 例 |
---|---|---|
class | CSSのクラスを適用 | <section class="news">...</section> |
id | 一意の識別子を設定 | <section id="featured">...</section> |
style | インラインスタイルを適用 | <section style="background-color: lightgray;">...</section> |
CSSを使ったデザイン変更
<section>
を適切にスタイル付けすることで、見た目を調整できます。
✅ カスタムスタイルの適用
section {
padding: 20px;
margin: 20px 0;
border: 1px solid #ddd;
background-color: #f9f9f9;
border-radius: 5px;
}
<section>
<h2>お知らせ</h2>
<p>このボックスはCSSでスタイリングされています。</p>
</section>
<section> の適切な使用例
✅ ウェブサイトのコンテンツのまとまりを整理
記事や情報を分類する際に適しています。
<section>
<h2>会社概要</h2>
<p>私たちは〇〇業界で〇〇を提供しています。</p>
</section>
<section>
<h2>お問い合わせ</h2>
<p>メールや電話でのお問い合わせはこちら。</p>
</section>
✅ ブログやニュース記事のセクション分け
ブログやニュース記事の構成にも適しています。
<article>
<h1>旅行の準備チェックリスト</h1>
<section>
<h2>パスポートとビザ</h2>
<p>海外旅行の前に必ず確認してください。</p>
</section>
<section>
<h2>荷造りのポイント</h2>
<p>必要な持ち物をリストアップしましょう。</p>
</section>
</article>
<section> の適切でない使用例(誤った使い方)
❌ 単なるレイアウト目的で使うのはNG
デザインや配置のために<section>
を使うのは適切ではありません。
<!-- NG:レイアウト目的で <section> を使用 -->
<section class="container">
<div class="content">コンテンツ</div>
</section>
✅ 正しい書き方(<div>
を使用)
<div class="container">
<div class="content">コンテンツ</div>
</div>
❌ 見出しなしで使うのはNG
見出しがないと、<section>
の意味が不明瞭になります。
<!-- NG:見出しなしで <section> を使用 -->
<section>
<p>このテキストは何のセクションなのか不明確。</p>
</section>
✅ 正しい書き方(見出しを追加)
<section>
<h2>注意事項</h2>
<p>ここに注意事項を記載します。</p>
</section>
<section> と他のタグの違い
タグ | 役割 | 特徴 | 適切な用途 |
---|---|---|---|
<section> | 意味のあるコンテンツのまとまり | 見出しとセットで使用 | 記事の区分、ニュース、ブログ |
<div> | 汎用的なグループ化 | 意味を持たない | レイアウトの管理、CSS適用 |
<article> | 独立したコンテンツ | 記事やブログの内容を囲む | ニュース記事、ブログ、レビュー |
<aside> | 補足情報の表示 | メインコンテンツとは別の情報 | サイドバー、広告、補足情報 |
使用上の注意点
✅ 意味のあるコンテンツのまとまりにのみ使用する
- 単なるレイアウトではなく、論理的な区切りとして活用する。
✅ 必ず見出し(<h2>
など)とセットで使う
- 見出しがないと、セクションの目的が不明瞭になりやすい。
関連タグ
<article>
– 独立した記事やニュースなど<div>
– ブロック要素のグループ化(レイアウト管理)<header>
– セクションの見出しやヘッダー部分<footer>
– セクションやページ全体のフッター部分<aside>
– 補足情報の表示
まとめ
<section>タグは、HTML文書内で意味のあるコンテンツのまとまりを作るためのタグ です。
見出し(<h2>
など)とセットで使用し、論理的な区分を明確にするのが望ましいです。
単なるレイアウトには使用せず、適切に他のタグ(<div>
や <article>
)と使い分けることが推奨されます。