uタグ -視覚的に下線を引く|HTML辞典

<u>タグとは?

<u>タグは、HTML文書内で「視覚的に下線を引く」ためのタグです。
装飾目的のタグ であり、意味的な強調を行うものではありません。
現在では、装飾目的での使用は推奨されず、CSS を使って下線を引くのが一般的です。

基本情報

コンテンツモデル

フローコンテンツ(Flow Content)、フレージングコンテンツ(Phrasing Content)

インライン要素として扱われ、特定の単語やフレーズを視覚的に強調するために使用されます。

閉じタグの有無

<u>は開始タグ(<u>)と閉じタグ(</u>)の両方が必要です。

基本的な記述方法

<u> を使用すると、テキストに下線が適用されます。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
    <title>uタグの例</title>
</head>
<body>
    <p>この部分は <u>下線付き</u> で表示されます。</p>
</body>
</html>

ポイント:

  • <u> は視覚的な装飾のみを行い、意味的な強調はしません。
  • 文章の意味的な強調をしたい場合は <em><strong> を使用するのが適切。

使用できる主な属性

<u>タグには特別な属性はありませんが、一般的なHTML要素の属性を使用できます。

属性名説明
classCSSのクラスを適用<u class="highlight">下線</u>
id一意の識別子を設定<u id="underlined-text">下線</u>
styleインラインスタイルを適用<u style="color: red;">赤い下線</u>

<u> の使用が推奨されない理由

  • リンクと誤認される可能性がある
    • 一般的なWebデザインでは、リンク(<a>)に下線が使われることが多いため、 <u> を使うとリンクと誤解される可能性がある。
  • 装飾目的なら CSS を使うのが推奨される
    • HTML5では装飾タグの使用は減っており、<u> の代わりに CSS の text-decoration: underline; を使うのが一般的。

CSS を使った下線の適用方法

.underline-text {
    text-decoration: underline;
    color: blue;
}
<p class="underline-text">これはCSSで適用された下線です。</p>

<u> と代替タグの比較

タグ役割視覚的な変化意味の強調
<u>装飾目的の下線下線(デフォルト)なし
<ins>追加されたテキストを示す下線(デフォルト)あり(SEOに影響)
<em>文章内で重要な部分を強調斜体(デフォルト)あり(SEOに影響)

例:意味的な強調としての使用(<ins>

<p>この文章は <ins>新しく追加された</ins> ものです。</p>
  • SEO的に「追加されたコンテンツ」として認識される。

例:装飾としての下線(<u>

<p>この文章は <u>視覚的に強調</u> されています。</p>
  • 単なる視覚的な下線(デザイン目的)。
  • SEOには影響しない。

使用上の注意点

装飾目的なら <u> より CSS を使うのが推奨される

  • HTMLの構造をシンプルにするため、見た目の変更は CSS で行うのが望ましい。
.underline {
    text-decoration: underline;
    color: blue;
}
<p class="underline">これはCSSで適用された下線です。</p>

リンクと混同しないように注意

  • Webデザインでは、リンク(<a>)に下線が使われることが多いため、 <u> を使うとリンクと誤解される可能性がある。

関連タグ

  • <ins> – 追加されたテキストを示す(意味的に下線が必要な場合に推奨)
  • <em> – 文章の意味的な強調(斜体)
  • <b> – 視覚的な太字(装飾目的)
  • <strong> – 文章の意味的な強調(太字)

まとめ

<u>タグは、視覚的に下線を適用するためのタグ であり、意味的な強調は行いません。
単なる装飾目的で使用する場合に適していますが、SEO的な意味を持たせるなら <ins> を使用するのが適切です。
また、デザインの調整には CSS を活用する方が推奨されます。