bタグ -視覚的に太字にする|HTML辞典

<b>タグとは?

<b>タグは、HTML文書内で「視覚的に太字にする」ためのタグです。
意味的な強調はなく、単なる装飾目的で使用されます。

基本情報

コンテンツモデル

フローコンテンツ(Flow Content)、フレージングコンテンツ(Phrasing Content)

インライン要素として扱われ、特定の単語やフレーズを目立たせるために使用されます。

閉じタグの有無

<b>は開始タグ(<b>)と閉じタグ(</b>)の両方が必要です。

基本的な記述方法

<b> を使用すると、テキストが太字になります。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
    <title>bタグの例</title>
</head>
<body>
    <p>この部分は <b>太字</b> で表示されます。</p>
</body>
</html>

ポイント:

  • <b> は視覚的な装飾のみを行い、意味的な強調はしません。
  • 文章の重要性を示す場合は <strong> を使用する方が適切。

使用できる主な属性

<b>タグには特別な属性はありませんが、一般的なHTML要素の属性を使用できます。

属性名説明
classCSSのクラスを適用<b class="highlight">重要</b>
id一意の識別子を設定<b id="bold-text">太字</b>
styleインラインスタイルを適用<b style="color: red;">赤い太字</b>

<b> と <strong> の違い

タグ役割視覚的な変化意味の強調
<b>装飾目的の太字太字(デフォルト)なし
<strong>意味的に重要な部分を強調太字(デフォルト)あり(SEOに影響)

例:装飾としての太字(<b>

<p><b>キャンペーン開催中!</b> 今すぐ申し込もう!</p>
  • 「キャンペーン開催中!」を視覚的に目立たせる目的で使用。
  • 意味の強調ではなく、単なるデザイン要素。

例:意味的な強調(<strong>

<p>この製品は <strong>防水機能</strong> を備えています。</p>
  • 「防水機能」が製品の特長として重要であることを示す。
  • 検索エンジンにも重要な情報として認識される。

使用上の注意点

装飾目的なら <b> より CSS を使うのが推奨される

  • HTMLの構造をシンプルにするため、見た目の変更は CSS で行うのが望ましい。
.bold-text {
    font-weight: bold;
    color: red;
}
<p class="bold-text">これは重要な部分です。</p>

SEOには影響しない

  • <b> は検索エンジンに対して特別な意味を持たないため、SEOには影響しない。
  • SEOを意識する場合は <strong> を使用するのが適切。

関連タグ

  • <strong> – 文章の意味的な強調
  • <em> – 文章の強調(イタリック体)
  • <i> – 装飾目的のイタリック体
  • <mark> – ハイライト(背景色をつける)

まとめ

<b>タグは、視覚的に太字を適用するためのタグ であり、意味的な強調は行いません。
単なる装飾目的で使用する場合に適していますが、SEO的な意味を持たせるなら <strong> を使用するのが適切です。
また、デザインの調整には CSS を活用する方が推奨されます。