codeタグ -プログラムのコードやコマンドを示す|HTML辞典

<code>タグとは?

<code>タグは、HTML文書内でプログラムのコードやコマンドを示すためのタグです。
デフォルトでは等幅フォント(monospace)が適用され、可読性が向上します。

基本情報

コンテンツモデル

フローコンテンツ(Flow Content)、フレージングコンテンツ(Phrasing Content)
インライン要素として扱われ、短いコードスニペットを示すために使用されます。

閉じタグの有無

<code>は開始タグ(<code>)と閉じタグ(</code>)の両方が必要です。

基本的な記述方法

<code> を使用すると、テキストが等幅フォントで表示され、コードであることが明確になります。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
    <title>codeタグの例</title>
</head>
<body>
    <p>変数を定義するには、<code>let x = 10;</code> のように記述します。</p>
</body>
</html>

ポイント:

  • <code> は短いコードスニペットを表示するために使用される。
  • デフォルトで等幅フォントが適用されるため、コードの可読性が向上する。

使用できる主な属性

<code>タグには特別な属性はありませんが、一般的なHTML要素の属性を使用できます。

属性名説明
classCSSのクラスを適用<code class="highlight">...</code>
id一意の識別子を設定<code id="code-example">...</code>
styleインラインスタイルを適用<code style="color: blue;">...</code>

CSSを使ったデザイン変更

<code> のデフォルトのスタイルを変更したい場合、CSSを活用できます。

カスタムスタイルの適用

code {
    font-family: "Courier New", Courier, monospace;
    background-color: #f4f4f4;
    padding: 2px 4px;
    border-radius: 4px;
}
<p>このコードは <code>let x = 10;</code> です。</p>

<code> の適切な使用例

短いコードスニペットの表示

関数名や変数、短いコードを示すのに適切です。

<p>この関数を呼び出すには <code>myFunction()</code> を使用します。</p>

ターミナルコマンドの表示

コマンドラインで実行するコマンドを示す場合にも有効です。

<p>ファイルを一覧表示するには <code>ls -l</code> を使用してください。</p>

<code> の適切でない使用例(誤った使い方)

長いコードブロックに使うのはNG

長いコードブロックには <pre> と組み合わせるのが適切です。

<!-- NG:長いコードブロックに <code> を使用 -->
<code>
function hello() {
    console.log("Hello, world!");
}
</code>

正しい書き方(<pre><code> を組み合わせる)

<pre><code>
function hello() {
    console.log("Hello, world!");
}
</code></pre>

<code> と他のタグの違い

タグ役割視覚的な変化用途
<code>短いコードスニペットを示す等幅フォント変数・関数名・コマンド
<pre>整形済みテキストを示すインデント維持長いコードブロック
<kbd>キーボード入力を示す等幅フォントキー操作の説明
<samp>プログラムの出力を示す等幅フォントコマンド出力結果

使用上の注意点

短いコードスニペットにのみ使用する

  • 長いコードは <pre> と組み合わせることで、適切なフォーマットが維持される。

CSSで適切にデザインを調整する

  • 背景色やフォントを調整すると、より視認性が向上する。

関連タグ

  • <pre> – 整形済みテキスト(長いコードブロック向け)
  • <kbd> – キーボード入力(ショートカットキーの説明)
  • <samp> – プログラムの出力結果
  • <var> – 数学・プログラミングにおける変数

まとめ

<code>タグは、HTML文書内で短いコードスニペットを示すためのタグ です。
等幅フォントが適用され、プログラムの変数や関数、コマンドラインの説明などに適しています。
長いコードブロックには <pre> と組み合わせて使用するのが適切です。