varタグ -変数名を表す|HTML辞典

<var>タグとは?

<var> タグは、変数名を表すためのタグです。
プログラムの変数、数学の数式、科学的な表記などを示す際に使用されます。

コンテンツモデル

フローコンテンツ(Flow Content)、フレージングコンテンツ(Phrasing Content)。

閉じタグの有無

<var>開始タグ(<var>)と閉じタグ(</var>)の両方が必要 です。

基本的な記述方法

<p>円の面積を求める式: <var>π</var> × <var>r</var><sup>2</sup></p>

使用できる主な属性

<var> タグには特別な属性はありません。

CSSを使ったデザイン変更

<var> タグのデフォルトのスタイルは 斜体(italic) ですが、独自のスタイルを適用できます。

var {
font-style: normal;
font-weight: bold;
color: #0055cc;
}

適切な使用例

✅ 数学の変数を表記する

<p>方程式: <var>x</var> + 2 = 5</p>

✅ プログラムの変数を示す

<p>この関数は <var>count</var> という変数を使用します。</p>

✅ 物理学や科学の記号を表す

<p>質量エネルギー等価の式: <var>E</var> = <var>mc</var><sup>2</sup></p>

適切でない使用例(誤った使い方)

<var> を単なる強調目的で使用する

<!-- NG: 強調のために使用 -->
<p>この製品は <var>超お得</var> です!</p>

正しい書き方(変数や数式の表記に使用)

<p>計算式: <var>a</var> × <var>b</var> = <var>c</var></p>

<var> をコードの変数として使用する(コード内では <code> を使うべき)

<!-- NG: プログラムコード内で <var> を使用 -->
<pre><code>let <var>count</var> = 10;</code></pre>

正しい書き方(コードの変数は <code> を使用)

<pre><code>let count = 10;</code></pre>

<var>タグと他のタグの違い

タグ役割特徴適切な用途
<var>変数を示す斜体で表示(デフォルト)数学、物理、プログラムの変数
<code>プログラムのコードを示す等幅フォントで表示JavaScript、HTML などのコード
<samp>コンピューター出力を示す等幅フォントで表示システムの出力結果

使用上の注意点

<var> は変数や数式にのみ使用する

  • 一般的な強調には使用しない。

codesamp とは用途が異なる

  • プログラムのコードには <code> を使う。
  • コンピューター出力には <samp> を使う。

関連タグ

  • <code> – プログラムのコードを示す
  • <samp> – システムの出力を示す
  • <pre> – 整形済みテキストを表示

まとめ

<var> タグは、HTML文書内で 数学、科学、プログラムの変数を示すためのタグ です。
数式や計算式を明示的に表現でき、視認性や可読性の向上に役立ちます。