figureタグ -画像や図表などをグループ化する|HTML辞典
<figure>タグとは?
<figure>タグは、HTML文書内で画像や図表、コードスニペットなどをグループ化するためのタグです。
通常、<figcaption>
(キャプション)と一緒に使用し、図の説明を加えることが推奨されます。
基本情報
コンテンツモデル
フローコンテンツ(Flow Content)、パルパブルコンテンツ(Palpable Content)。
閉じタグの有無
<figure>
は開始タグ(<figure>
)と閉じタグ(</figure>
)の両方が必要です。
基本的な記述方法
<figure>
<img src="example.jpg" alt="サンプル画像">
<figcaption>この画像はサンプルです。</figcaption>
</figure>
使用できる主な属性
<figure>タグには特別な属性はありませんが、一般的なHTML要素の属性を使用できます。
属性名 | 説明 | 例 |
---|---|---|
class | CSSのクラスを適用 | <figure class="image-box">...</figure> |
id | 一意の識別子を設定 | <figure id="sample-figure">...</figure> |
style | インラインスタイルを適用 | <figure style="border: 1px solid #ccc;">...</figure> |
CSSを使ったデザイン変更
画像やキャプションを美しく表示したい場合は、CSSを活用できます。
figure {
text-align: center;
margin: 20px 0;
}
figcaption {
font-size: 14px;
color: #666;
}
適切な使用例
✅ <figure>
を使って画像とキャプションを組み合わせる
<figure>
<img src="sunset.jpg" alt="夕日の写真">
<figcaption>美しい夕焼けの風景</figcaption>
</figure>
✅ <figure>
を使って図やイラストを適切にマークアップ
<figure>
<img src="diagram.png" alt="データの流れを示す図">
<figcaption>データフローの概要図</figcaption>
</figure>
✅ <figure>
を使ってコードスニペットをグループ化
<figure>
<pre><code>
function hello() {
console.log("Hello, world!");
}
</code></pre>
<figcaption>シンプルなJavaScriptの関数</figcaption>
</figure>
適切でない使用例(誤った使い方)
❌ <figcaption>
を <figure>
の外に置くのはNG
<!-- NG: <figcaption> を <figure> の外に配置 -->
<figure>
<img src="image.jpg" alt="サンプル">
</figure>
<figcaption>サンプル画像の説明</figcaption>
✅ 正しい書き方(<figcaption>
を <figure>
内に配置)
<figure>
<img src="image.jpg" alt="サンプル">
<figcaption>サンプル画像の説明</figcaption>
</figure>
❌ レイアウト目的で <figure>
を使用するのはNG
<!-- NG: 画像を並べる目的で <figure> を使用 -->
<figure>
<img src="icon1.png" alt="アイコン1">
</figure>
<figure>
<img src="icon2.png" alt="アイコン2">
</figure>
✅ 正しい書き方(<div>
でグループ化)
<div class="icon-group">
<img src="icon1.png" alt="アイコン1">
<img src="icon2.png" alt="アイコン2">
</div>
<figure>タグと他のタグの違い
タグ | 役割 | 特徴 | 適切な用途 |
---|---|---|---|
<figure> | 画像や図表のグループ化 | <figcaption> で説明を追加可能 | 写真、図、コードブロック |
<img> | 画像の表示 | 単体で使用可能 | 単独の画像表示 |
<div> | 汎用的なグループ化 | 意味を持たない | レイアウト管理 |
<picture> | 複数の画像ソースを指定 | <source> を指定可能 | レスポンシブ画像対応 |
使用上の注意点
✅ <figure>
は画像や図表のグループ化専用に使用する
- 単なる画像の表示には
<img>
を使い、図表としてグループ化する場合に<figure>
を使用するのが適切。
✅ <figcaption>
をセットで使用する
- 説明が不要な場合は
<figcaption>
なしでも問題ないが、図表の意味を明確にするために 可能な限り記述するのが推奨される。
関連タグ
<img>
– 画像の表示<figcaption>
– 図表の説明文<picture>
– 複数の画像ソースを指定<div>
– 汎用的なグループ化
まとめ
<figure>タグは、HTML文書内で画像や図表、コードスニペットなどをグループ化するためのタグです。 通常は<figcaption>
と一緒に使用し、単なる画像の表示には使わず、意味を持つ図表として活用するのが推奨されます。