rubyタグ -ルビ(ふりがなや発音ガイド)を表示する|HTML辞典

<ruby>タグとは?

<ruby> タグは、ルビ(ふりがなや発音ガイド)を表示するためのタグです。
日本語や中国語の漢字に振り仮名をつける際に使用されます。

基本情報

コンテンツモデル

フローコンテンツ(Flow Content)、フレージングコンテンツ(Phrasing Content)。

閉じタグの有無

<ruby>開始タグ(<ruby>)と閉じタグ(</ruby>)の両方が必要 です。

基本的な記述方法

<ruby>漢字<rt>かんじ</rt></ruby>

使用できる主な属性

<ruby> タグ自体には特別な属性はありませんが、ルビの記述には <rt> タグを使用 します。

タグ説明
<ruby>ルビ(ふりがな)を表示する親タグ<ruby>東京<rt>とうきょう</rt></ruby>
<rt>ルビのテキストを定義<rt>かんじ</rt>

CSSを使ったデザイン変更

ルビのデザインは rt に対して CSS を適用できます。

rt {
font-size: 12px;
color: gray;
}

適切な使用例

✅ 日本語の漢字にルビを振る

<p><ruby>東京<rt>とうきょう</rt></ruby>へ行きます。</p>

✅ 漢字熟語にふりがなを付ける

<p>私は<ruby>漢字<rt>かんじ</rt></ruby>を勉強しています。</p>

<rp> を使用して、ルビ非対応ブラウザでの表示を最適化

<p><ruby>国際<rp>(</rp><rt>こくさい</rt><rp>)</rp></ruby>会議</p>

適切でない使用例(誤った使い方)

<rt><ruby> の外に配置すると機能しない

<!-- NG: <rt> が <ruby> の外にある -->
<rt>とうきょう</rt>
<ruby>東京</ruby>

正しい書き方(<rt><ruby> 内に配置)

<ruby>東京<rt>とうきょう</rt></ruby>

<ruby> を単なる強調目的で使用する

<!-- NG: ルビではなく強調のために使用 -->
<ruby>重要<rt>じゅうよう</rt></ruby>な情報です。

正しい書き方(適切な用途で使用)

<p>日本の首都は<ruby>東京<rt>とうきょう</rt></ruby>です。</p>

<ruby>タグと他のタグの違い

タグ役割特徴適切な用途
<ruby>ルビを表示<rt> とセットで使用ふりがな、発音ガイド
<rt>ルビの内容を定義ルビテキストを記述<ruby> 内で使用
<rp>ルビ非対応ブラウザ用の括弧を表示ルビが表示できない環境で補助<ruby> 内で使用

使用上の注意点

<rt><ruby> の中に配置する

  • <rt><ruby> の外に配置すると動作しない。

<rp> を使うとルビ非対応のブラウザでも読みやすくなる

  • <rp>(</rp><rp>)</rp> でルビを補足できる。

関連タグ

  • <rt> – ルビのテキストを定義
  • <rp> – ルビ非対応ブラウザ向けの補助
  • <span> – インラインテキストの装飾

まとめ

<ruby> タグは、HTML文書内で 漢字や単語にルビ(ふりがな)を振るためのタグ です。
<rt> と組み合わせて適切に記述し、日本語の読みを補足するために活用できます。