dataタグ -データを埋め込む|HTML辞典

<data>タグとは?

<data> タグは、マシンが処理しやすい形でデータを埋め込むためのタグです。
例えば、価格情報や商品 ID など、人間が読みやすいテキストとともに、コンピュータが利用しやすいデータを含めることができます。

基本情報

コンテンツモデル

フローコンテンツ(Flow Content)、フレージングコンテンツ(Phrasing Content)。

閉じタグの有無

<data>開始タグ(<data>)と閉じタグ(</data>)の両方が必要 です。

基本的な記述方法

<p>この商品の価格は <data value="1980">1,980円</data> です。</p>

使用できる主な属性

<data> タグには、コンピュータが処理しやすいデータを提供するための value 属性があります。

属性名説明
valueマシンが読み取るデータ<data value="12345">商品ID: 12345</data>

CSSを使ったデザイン変更

<data> タグのテキストは通常のテキストと同じ扱いですが、スタイルを適用できます。

data {
font-weight: bold;
color: green;
}

適切な使用例

✅ 商品 ID を埋め込む

<p>注文番号: <data value="A12345">A12345</data></p>

✅ 価格情報を含める

<p>この商品の価格は <data value="2980">2,980円</data> です。</p>

✅ ランキング情報を含める

<p>この映画の評価は <data value="4.5">4.5/5</data> です。</p>

適切でない使用例(誤った使い方)

value 属性を指定しないとマシンがデータを取得できない

<!-- NG: value 属性なし -->
<p>この商品の価格は <data>2,980円</data> です。</p>

正しい書き方(value を指定)

<p>この商品の価格は <data value="2980">2,980円</data> です。</p>

<data> を単なるスタイル目的で使用する

<!-- NG: 単なる装飾目的で使用 -->
<p><data>強調されたテキスト</data></p>

正しい書き方(データとして使用)

<p>注文番号: <data value="A12345">A12345</data></p>

<data>タグと他のタグの違い

タグ役割特徴適切な用途
<data>マシン可読なデータを埋め込むvalue 属性でデータを指定商品 ID、価格情報、数値データ
<span>インラインテキストの装飾方向制御なしスタイリングのみ
<time>日時データを提供datetime で指定スケジュール、タイムスタンプ

使用上の注意点

value 属性を正しく設定する

  • value のデータは数値やコードなど、マシンが解釈できる形式にする。

<data> は単なる装飾タグではなく、意味を持たせて使用する

  • スタイリング目的なら <span> を使用する。

関連タグ

  • <span> – インラインのテキスト装飾
  • <time> – 日時データを提供
  • <p> – 段落を作成

まとめ

<data> タグは、HTML文書内で マシン可読なデータを埋め込むためのタグ です。
value 属性を適切に設定し、商品 ID、価格、数値データなどをより適切に表現できます。