wbrタグ -単語の途中で改行を許可する位置を指定する|HTML辞典

<wbr>タグとは?

<wbr> タグは、単語の途中で改行を許可する位置(ワードブレークポイント)を指定するためのタグです。
このタグを使用すると、画面幅が狭くなったときに、適切な位置で自動的に改行されます。

基本情報

コンテンツモデル

フローコンテンツ(Flow Content)、フレージングコンテンツ(Phrasing Content)。

閉じタグの有無

<wbr>自己終了タグ のため、閉じタグ(</wbr>)は不要 です。

基本的な記述方法

<p>この単語はとても長いので、自動的に<wbr>適切な位置で改行されます。</p>

使用できる主な属性

<wbr> タグには特別な属性はありません。

CSSを使ったデザイン変更

<wbr> 自体にはスタイルを適用できませんが、word-breakhyphens などと組み合わせることで、より柔軟な改行設定が可能です。

p {
word-break: break-word;
}

適切な使用例

✅ 長い URL などで適切な改行位置を指定

<p>このサイトの URL は https://www.example<wbr>.com/longpath/verylongfilename.html です。</p>

✅ 長い単語の途中で改行を許可する

<p>Supercalifragilisticexpialidocious<wbr>のような長い単語を適切に折り返す。</p>

✅ テキストが狭いスペースに収まるように調整

<p>この文章は狭いカラムに表示されるため<wbr>改行が必要かもしれません。</p>

適切でない使用例(誤った使い方)

<wbr> を使用しなくても自然に改行される場合

<!-- NG: 自然に改行される単語に <wbr> を使用 -->
<p>これは<wbr>通常の文章です。</p>

正しい書き方(長い単語の途中に使用)

<p>Supercalifragilisticexpialidocious<wbr>は非常に長い単語です。</p>

<wbr>タグと他のタグの違い

タグ役割特徴適切な用途
<wbr>任意の場所で改行を許可画面幅が狭いときに自動改行URL、長い単語、コードの改行
<br>強制的に改行どんな環境でも改行される文章の途中で明示的な改行
<hr>区切り線を表示視覚的な分割に使用コンテンツの区切り

使用上の注意点

<wbr> は通常の改行(<br>)とは異なる

  • <br> は常に改行されるが、<wbr> は必要な場合のみ改行される。

CSS と組み合わせると効果的

  • word-break: break-word; などと組み合わせると、より柔軟に改行が制御できる。

関連タグ

  • <br> – 強制的に改行
  • <span> – インラインのテキスト装飾
  • <p> – 段落を作成

まとめ

<wbr> タグは、HTML文書内で 適切な位置で改行を許可するためのタグ です。
URL や長い単語の途中での自動改行を可能にし、レスポンシブデザインにも有効です。